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18R ニューホープ前編前座の全試合のうち一試合しか公式戦が無かった日も多く、中には『ニューホープカップシリーズ』であるにも関わらず、一試合も公式戦が無かった日さえもあったのだ。今回は、ニューホープに出場する選手は八人。一日に四試合公式戦を組めば、リーグ戦は七日で終わる。そして、八日目に優勝決定戦を行うという日程だ。毎試合、シングルマッチ。しかも勝敗がそのまま成績に直結するリーグ公式戦。かなりハードな日程であるのは誰の目から見ても明らかだ。そのため、二日試合したら次の日は移動日と言う名目で休みを挟むようにしていた。わざわざ一日あけなくてもいいほど移動距離が短い、近隣の県同士でも移動日を入れてるので、誰が見てもこの『移動日』は『休養日』であることは明らかだ。マスコミにこのあたりを突っ込まれたが、沙希さんは冗談半分に「この日は鍛錬という意味で乗り物使わないで徒歩で移動するの。だから一日あけてるのよ」と言っていた。そう、あくまで冗談半分だ。そう信じてる。いや、信じたい。 普段、シリーズ巡業は、開幕戦は後楽園ホールでやっている。キャパシティ、つまり観客収容数で言うと決して大きい会場ではない。地方のちょっとした体育館よりも小さいくらいだ。にも関わらず、なぜ開幕戦をここでやるのか。後楽園ホールは日本の格闘技・プロレスの聖地と言われているからだ。そう考えると、地方巡業というものは、聖地から出発した巡礼だとも言える。後楽園ホールから出発して全国を回り、最後にやはり格闘技の聖地と言われる日本武道館とか両国国技館で最終戦を行う、というのが普段の巡業のパターンだ。 だけど、今回のニューホープは短期決戦シリーズだ。いつものように東京発、東京着としようとすると、そんなに広い範囲を回る事が出来ない。そこで、今年から、日本の端っこから出発して東京へ向か |
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