| もどる |
17R ベルト流出けても六勝四敗だ。でも星取ではNJWPが勝ったとしても、ベルトを取られるようなことがあったら、そん な戦跡は全く無意味になってしまうのだ。逆に言うと、例え沙希さんの試合までがNJWPの全敗だとしても、沙希さん一人が勝てばそれらは全 て帳消しになる。逆に、記者が言うようにNJWPが全勝していても、沙希さん一人が負けたら、これもや っぱり全くの無意味だ。 つまり、マッチメークという部分で見たら、メインまでの試合は全て、メインを盛り上げる為の前菜に過 ぎないのだ。 じゃあ、他の試合は結局意味なんて無いのかと言ったら、それも違う。みんな、この対抗戦に何かを 心に決めて挑んでいるのだ。 自分が今までやってきた事が、違う団体の選手相手にどれだけ通用するのか。 看板を懸けて戦うのは大将に任せればいい、自分たち兵隊は、自分自身のプライドを懸けて戦うの だ。 そして、私も本当なら、団体こそ違えど同じ世代同士、正々堂々とお互いの技術を競い合い、そして 勝ちたかった。それが私のプライドだ。だけど、その目的で達成できたのは、勝つことだけだった。どこ かで歯車が狂い、それ以外の目的は達成できなかったのだ。 「要するに、ベルトは強いものが巻く、それでいいんじゃないのかな。私と美幸、どちらか強い方が勝つ の。その勝った方がベルトを手にする、タイトルマッチなんてしょせんそれだけのものなんだよね。だか ら、対抗戦をぶち上げたのは確かに私と美幸なんだけど、まあ、この試合、結果も含めて私に下さいっ |
前ページ 次ページ |