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16R 不慮の勝利試合後のインタビューでも「勢いに流されてああいう形になってしまいました。まあフォールの体勢になったから、まあいいや、とそのまま固めたんですけどね」 と中谷さんは語っていた。 以上、二試合で普段のNJWPの興行での前座組の選手の出場は終わり。ただ、今日の興行は対抗戦という事だからいつもとは事情が違う。今日は全部で十試合が組まれているのに、たった二試合で前座が終わって、休憩を挟んで残り八試合をぶっ通しでやるわけにはいかない。だから、通常だと休憩明けに出場する中堅クラスの先輩も前座に組まれていた。 ただ、NJWPとジャパンレディースのレベルの差が極端に出ていたのは私と中谷さんの試合だけで、後の試合は見ていてハラハラの連続だった。第三試合ではいきなり我がNJWP側の先輩がジャパンレディースの選手に敗北して、私が宣言した「NJWP全勝」は無くなってしまう。前座の残り二試合はNJWPが勝利したものの、言ってしまえばただの運勝ちで、実力的には紙一重だった。 前座五試合終了時点でNJWPの四勝一敗。しかし、休憩を挟んでの後半戦で更なる“波乱”が起きることは、出場選手はもちろん、NJWPのファンもジャパンレディースのファンも、まだ誰も予想だにしていなかった。 |
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