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15R 対抗戦前夜単にかいつまんで説明すると、社会ではバブルが崩壊してかなり経つけどプロレス界でのバブル崩壊はつい最近の事なのだそうだ。バブルが弾けて不況になると、僅かな娯楽を求めてプロレスの会場に足を運ぶお客さんもかなりいたそうだ。そのため、世間ではバブル崩壊とかいうけどプロレスは安泰だと勘違いした団体の経営者がかなり出てくる。こんな時こそ新団体設立だと早まった行動を起こすものも多発した。結果、数年遅れてプロレス界もバブルは弾けてしまった、という訳だ。そんな中でNJWPがメジャー団体として君臨し続けていたのは、一言で言って社長の力量によるものだ。客がたくさん来ると調子に乗ってチケット代を値上げする団体がある中で、逆に値下げしたと言うのだから。しかも選手のギャラまで下げたりはせず、たいして会社の仕事もしないのに元レスラーだという事で会社に居座り続ける引退した選手の首をはねる事で実現させたのだ。もちろん「あんた、明日からもう来なくていいよ」と一方的に切り捨てたのではなく、再就職の世話までしたらしい。今、引退した選手達は、スポーツインストラクターやNJWP系列の警備会社(レスラーがあなたを守りますというキャッチコピーで大当たりしたが、一般相手のセキュリティーよりも試合会場の警備が主な仕事内容)などで第二の人生を送っている。あれ? ちょっと待ってよ……。ジャパンレディースは若手から大技連発、ということは、対抗戦でその相手をするのは……。中谷さんは誰にも負けない受け身の上手さ、そして何をされても受け止めれる化け物並の体力を持った(沙希さん談)私……ってことに、なるのかな……? いやいや、私なんかを出さなくても、水野さんや紺野さんに匹敵するほどの実力の持ち主、私を負傷欠場に追い込んだ中山先輩もいるじゃない。そうだ、中谷さんと中山先輩だ。うん。 |
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