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13R 他団体と言っていた。私と中谷さんの身長の差から、長谷川さんのラリアットは私にはノド元に決まったんだけど、中谷さんはモロ顔面になってしまったみたい。しかし、私と中谷さんのダメージとは裏腹に、長谷川さんは驚きの表情を浮かべていた。 「な・なんで……？ マトモに決まったのに、なんでそんなにすぐ立ち上がってくるワケ……？」 とかなんとか呟いていた。 だって沙希さんが、中谷さんは受けのプロレスは前座を通り越してトップレスラーに匹敵するほどのものを持っていて、私は化け物並の体力があるんだって言ってたし……。 私としては当たり前のようにすぐ立ち上がっただけに過ぎなかったんだけど、それが長谷川さんには信じられなかった、らしい。 「愛ちゃん、動揺している今が狙い目だよ」 中谷さんが私にそっと耳打ちしてきた。中谷さんはトップレスラーである長谷川さんに対してマジに勝ちを狙っている……！ それなら私も望むところ。どんな相手に対しても最後まで諦めないと私だって心に決めてるんだ。 ここから私と中谷さんは一気にハイスパートレスリングを開始した。 私も中谷さんも攻める、攻める。長谷川さんは「あえて受けている」ではなく、間違いなく「なす術も無い」状態となっていた。 そしてついに中谷さんの裏投げが炸裂した。あまりにも危険な角度で長谷川さんの後頭部がマットに叩きつけられた。 |
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