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8R 道場パート2

しかし、入門当初のように「辞めたい」という気は全く起こらなかった。アザを見ていると逆に「マットに叩きつけられてもこんなアザが出来ないような体になってやる」という闘志が沸いてきた。

 コンコン。
「愛ちゃん、入るよ!」
 私が返事をする前にドアが開けられた。
「キャッ! 中谷さんちょっと待ってくださいよ!」
 この時私はショーツ一枚の状態だったので思わず体を丸めて両手で胸を隠した。
「あぁ、愛ちゃん、それだよ。そうやって体を丸めて受身を取るんだよ」
 ほとんど丸裸の状態の私に中谷さんは平然とこう言った。
「あ、でもこの手はいただけないねぇ。手をマットに叩きつけるように広げないと。マットに触れる表面積が広ければ広いほど一部分にかかる衝撃は分散されるでしょ。簡単な物理の問題だよ」
 言いながら私の両手を無理やり広げる中谷さん。完全におっぱい丸出し状態だ。私は耳まで真っ赤になってしまった。……まぁ、女同士だからいいけど……。
「あ・あの、中谷さん? どうでもいいけど、ドア閉めてくれませんか……?」
「なんで?」
「人に見られたら恥ずかしいじゃないですか」
「どうして?」
「どうしてって、いま私、ハダカなんですよ?」
 中谷さんは動きが止まって、目だけ動かしてまじまじと私の頭のてっぺんから足の先まで見た。そして
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