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8R 道場パート2ニューホープカップ公式リーグ得点3点の橋田朋子さんだ。彼女の言うとおり、海外武者修行はある意味世界中をサーキットする事になる。プロレスというビジネスが盛んな国は日本を含めていくつかある。 アメリカはもうプロレスの本場で、ショーマンプロレスと揶揄される事もあるけど、観客の熱狂度は半端ではない。日本にもファンがたくさんいて、日本のプロレスは全く見ないけどアメリカンプロレスなら衛星放送などで必ず見ている、という人もいるくらいだ。沙希さんも「プロと名のつく以上プロレスは立派なショーでありエンターテイメントだ」と言い切っているが、エンタメ路線ではかなり参考になる部分があると言っていた。日本最大のメジャー団体新日本プロレスでさえもアメリカのプロレスの規模と比較したらインディー団体に過ぎないと言うから、そのマーケットの大きさはすごいものがある。 ヨーロッパのマット界はアメリカに比べると(ひょっとしたら日本よりも)かなり規模は小さいけど、伝統がある。通称「蛇の穴(スネーク・ピット)」と言われるジムがあり、そこからは名レスラーと呼ばれる選手がたくさん出ている。余談だけど、この蛇の穴というのは、漫画「タイガーマスク」の「虎の穴」のモデルになったジムだそうだ。パワーのアメリカ、に対してテクニックならヨーロッパマットと言えるらしい。 あと、メキシコがある。メキシカンプロレスは一般に「ルチャ・リブレ」と言われている。ここは善と悪の図式がかなり比重を占めていて、観客の熱狂度はある意味アメリカに迫るものがある。比較的小柄な選手が飛んだり跳ねたりしているスタイル、と思われているけど、複雑な関節技などもあり、空中殺法のような観客受けするスタイルと、通好みの細かいテクニックが融合したかなり完成度の高いプロレスといえる。 以上の三つの地域を、海外武者修行では転戦するのだ。紺野さんはヨーロッパからアメリカへ行き、水野さんはアメリカからヨーロッパ、最後にメキシコで合流するスケジュールになっている。 |
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