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4R 道場「あ〜いちゃんっ! 電話して泣き出して、ホームシックかな?」いつの間にか中谷さんが目の前に立っていた。 「な・なんでも無いです……」 慌てて涙を拭く私。中谷さんは小さく頷くと 「愛ちゃん、道場に行こ!」 と、満面の笑顔を浮かべた。 「え? もう夜遅いじゃないですか」 「愛ちゃんが泣き出したのは、ここに来て一週間にもなるのに一度もリングに上がらせて貰えないからよ。今なら誰もいないから大丈夫だよ」 「え? え?」 中谷さんは私を無理矢理道場に引っ張っていった。 「よし、誰もいないね」 中谷さんは道場の電気を付けると中を確認した。 「私が教わった程度の事だからアレだけど、受け身教えてあげる。リングに上がろ」 「新入りの私が勝手にリングに上がっちゃ怒られますよ」 「もしバレたら私が無理矢理リングに上げた事にしてあげる」 「そんな、悪いですよ」 「いいからいいから。それとも、先輩の私の言うこと聞けないの?」 |
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