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プロローグ

 その時点で私は、彼女が観戦に誘った本当の理由など気付く筈も無かった。単に高いチケットを初対面の私に差し出した事もお金持ちの気まぐれだと思っていた(私の腕をかなり長い時間さすっていたので多少レズっ気があるんじゃないかとも思っていた)。
















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