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プロローグ

「でも、私、そういった喧嘩とか野蛮なの苦手だし……。それに暑苦しくて汗臭そうじゃないですか?」
「…ここ…どこ?」
 そうだ。ここは(汗臭い)スポーツジムだったんだ。
「汗臭いはともかく……、野蛮かどうか一度見てみようよ」
 と言うと彼女はチケットを強引に私に押し付けるとジムを後にした。
 彼女がいなくなってから私は貰ったチケットをしげしげと眺めた。

ニュージャパン女子プロレス──NJWP──
ニューイヤーバトル200X
200X年1月XX日(日)
特別リングサイド10000円
北側1列12番

 一万円もするチケット、それも一列目。無知な私でもこのチケットが凄い席だということは想像する事が出来た。
 そういえば何時、何処で待ち合わせするかは打ち合わせて無かったっけ。まあ、開場前に会場の体育館にでも行けば何とかなるかな。


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