もどる

2:裁きの草

「ウィ〜、ヒック!」
「おい、ケイスケ、大丈夫か? あのパーティーでヤクにラリるのならともかく、酒だけで潰れるなんてどうしようもないやつだな」
 酔った圭介を友人が抱えて、バーのさらに地下へと進む階段を下りていった。
「どぉこに行くんだぁ〜?」
「しばらく休ませてもらうのさ。この地下に、ブラジルからやってきたカルロスが住んでるんだ」
「カルロス〜?」
「そうさ。そいつは売人でもあるから、コカインでもヘロインでも何でも好きなものが手に入るぜ」
「その話はやめてくれ〜」
 等と話しながら、ドアの前に着く二人。









前ページ
次ページ