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最終章・後編よう、元気か? 私は……元気じゃないよな。この手紙をアンタが読んでいるということは、私は死んじゃってるわけだから(笑)まずは一言。ゴメンな!? 赤ちゃん産めないだけでなく、私まで死んじまってさ。でも、子供は私が責任持って天国で育てるからさ、心配するなよ? いや待てよ、アンタのこと、さんざん殴ったり蹴ったりしたから地獄に行ってるかもしれないね。 そうそう、私が死んだからって泣くんじゃないぞ? これは約束だからね! そうね、私のことを悲しむどころか笑い飛ばして欲しいな。そうしても私はアンタのことを薄情なヤツとは思わないから。というより、私はアンタのことを、死んだ彼女をネタに笑い飛ばすくらい強いヤツだと信じているから。だから付き合うって決めたんだ。もし泣いたりしたら化けて出るぞ(笑) それにしても、今思えばケッコンしなくて正解だよな。ケッコンしなかったおかげでアンタの経歴にバツイチがつかなくて済んだんだから感謝する事、なんてね。 もうバレてると思うけど、実はゲームを提案したときからアンタのこと好きだったんだよね。でも、ゲームは引き分けのままだからね。もう私は死んでるから、死んだ人間の告白は無効だぞ(笑) 最後に、いつまでも……愛してるよ! 星来 |
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