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最終章・後編

 食事が済んで別れ際、駅のホームで星来の母親が封筒を差し出す。
「ミノルさんの住所のメモと一緒に、自分に何かあったら渡すようにという伝言が添えられて、これがあったんです。確かに渡しましたよ」
「あ、はい」
 ミノルは受け取りながら頷いた。

 電車の中で封筒を開けると、中に手紙が入っていた。












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