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第九章一気に言い、電話を切る星来。ふと気付くとミノルが起き上がって、フラつきながら仕事の準備をし始めていた。「何やってんだよ、寝てろよ!」 「だから、休む訳にはいかないって言っているだろ」 星来は少し考えてから 「ごめん!」 と言いつつ、ミノルに突きを入れた。その場に崩れ落ちるミノル。 「本当にごめん……。まだゲームの決着ついてないのに、アンタになんかあっては困るんだよ……。心配しなくてもケガはしないように加減したからさ……」 星来は呟くように言いながらミノルをベッドに寝かせた。そして──。 「よしッ」 と、一人、力強く頷くと、部屋を出た。 |
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