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第八章「もともとのスケールが違うから、腕の太さ見てもこいつよりお前の方がパッと見では細いけど、結構脂肪がついてるな」ミノルの言葉に直子は一瞬顔が赤くなり、手を振り解いた。 「う・うっさいわね!」 「うるさいのはお前だ、静かにしろ。こいつ寝てるんだから。それより、こいつの腕を触ってみろよ」 直子は言われるとおり、星来の腕を触る。 「詰まってる……」 「こいつは空手をやってるだろ、腕を見てもわかるとおり、こいつの体は筋肉の固まりだよ。見た目はスマートなのに見た目以上に重いのはそのためだな。こいつと同じくらいの身長で、こいつよりも軽いのに、脂肪が多いために肥満って人も結構多いと思うぞ」 「じゃあ、あたしも肥満……?」 「見た目は普通だけど、お前は立派な隠れ肥満だ」 直子はムッとしたが、星来に対して悪い事をしたと思う手前、何も言い返せない。 ミノルは、寝ている星来の胸をおもむろに触った。 「あ、あ、そ・そういう事はあたしがいないときにやってよね」 直子は慌てるが、ミノルは平然と 「胸も結構あるように見えるけど、大胸筋の上に脂肪が乗ってるって感じだよ、こいつの胸は。柔らかいおっぱいの下に固い筋肉がしっかりついてるのが解る」 と言った。そして、直子に向き直ると |
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