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第七章思い切り殴られる事を予想していたミノルは拍子抜けした。言われるままにユニットバスに入るミノル。用を足して出てみると、星来はベッドの上で体操座りしていた。ミノルを見ると 「今日はこのまま帰る。恵ちゃんに変な事言ったような気がするから、恵ちゃんとこに確認しに行くから。続きはまた来週ってことで。来週の休み、同じ日みたいだからね」 星来の座ってるそばにミノルのスケジュール帳が置いてあった。ミノルは「勝手に見やがったな」と思ったが、あえて何も言わないでいた。 「そのときは星来でもメグミでも、お好きなほうをどうぞ。それじゃあ押しかけて悪かったね」 星来はそう言うと立ち上がってベッドから降りた。そして何も言わずにミノルの家を後にした。 「え!? 本当に私、そんなこと言ってたの!?」 恵の家で恵の説明を受けて、星来は真っ赤になった。 |
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