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第六章

 と言うと、自分のバッグからショーツを取り出して穿きかえはじめた。
「だから、男の前でいきなり脱ぐな! ……って、あ?」
 星来が
「見るな!」
 と言いながらミノルの目をふさぐ。いきなり視界が失われたミノルはじたばたともがいた。
「星来ちゃんに免じて、今後ミノルにハダカは見せないようにするよ。ミノルが見ていい女性のハダカは星来ちゃんだけって事にしてあげる」
 嬉しそうに言う直子に
「そ・そういうわけじゃないよ!」
 と星来は大声を上げた。思わずミノルの目をふさいだ手に力が入ってしまい、ミノルは悲鳴を上げた。
「もういいよ〜」
 という直子の声の後、ミノルの目に視力が戻った。
「目をふさぐはいいけど、あまり力を入れるな! 永遠に視力を失うかと思ったじゃねぇか!」
 ミノルが訴えると例によって
「やかましい」
 と星来。そこに、トイレから恵が出てきた。
「仲ええなぁ」
 という恵の言葉に、ハモって
「どこが!?」
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