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第六章

「いらっしゃいませ」
 と事務的に挨拶を済ませて個室に入ってから
「どうしたんだよ、いったい」
 と客に向かって困惑の表情を浮かべるメグミこと星来。
「少しは売り上げに協力してやろうと思ってな」
 客は平然と答えた。
「とにかく、料金後で返すから」
「別にいいよ。お前ほどじゃないけどテレクラだって結構な稼ぎになるんだぜ」
 その客とはいうまでも無い、ミノルだった。
「来るのは別にいいけど、あまりこういうのにハマるのはよした方がいいぞ。それともなに? アンタは星来のアソコよりもメグミの手と口の方がいいってこと?」
「あのなぁ……、一応お前も女なんだから、そういう過激な発言は……」
「でもそれはそれでいいかもね。アソコだとゴム付けないといけないけど手と口なら妊娠する心配も無いからナマでもいいからね。そっちの方が男にとっては気持ちいいのかな」
「やめ〜い!!」
 星来が暴走しそうになったのでミノルは慌てて止めた。
「ま、いいか。じゃ、始めるから服脱いで」
 言いながら服を脱ぎ始める星来をミノルは制する。

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