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第五章

「仕方ないだろ、こんなでかい女じゃ。私より背の低い客だって多いし、そういう客はあまりリピートしてくれないよ。世の男って大抵小柄な可愛い娘が好きみたいだし」
「オレは背の高い女性は嫌いじゃないけどな。カッコイイってあこがれる部分もあるし。……言っておくけどお前の事じゃないからな」
「解ってるって、そんなこと」
 しばらく黙り込む二人。
 不意に思い出したように星来が
「ところで、なんで今日私の家に来たんだ?」
 と言ったところでミノルはCDの事を思い出した。
 自分の荷物に手を伸ばしてラッピングされたCDを取り出し、星来に渡す。
「なに、コレ?」
「お前、洋楽は聞くか?」
「あまり……」
「そうか。じゃあもし興味が無かったら捨ててもいいから。セーラ、お前の曲だ」
「私の……曲……?」
 星来は開封して中のCDをCDラジカセにセットして再生ボタンを押した。スピーカーからSaraが流れ出す。


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