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第四章

「なんだろ。こういう宅配ビデオってアダルト系だよな……。ま、いいか。もし裏だったらダビングしよっと」
 言いながら、ビデオをデッキにセットしようとしたその時、不意に部屋のドアが開いた。
「お〜い、ビデオ届いたか?」
 星来だった。
 一瞬面食らったミノルだが、全てを悟ると
「お前か? 勝手に人の家にビデオを頼んだのは」
 と苛立たしく言う。
 星来は無言で勝手に部屋に上がりこんだ。
「ミカンがあるじゃないの。気が利くな」
 などと言いながら、炬燵に入り、ミカンを一つ手に取る。
「おい、なに自然に人の家に入るんだよ」
 ミノルの言葉に星来は答えず、お金をミノルの前に置いた。
「私んち、ビデオデッキ無いからさ。早く見ようぜ」
 憮然とした表情でデッキにビデオをセットして再生ボタンを押すミノル。
 画面に映ったのは、俗に言う完全無修正だった。



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