もどる
第三章
翌朝、ミノルは顔の変な感触に目が覚めた。どうやら星来と直子が顔にマジックで落書きをしているらしい。ミノルは寝たふりをした。
「起きないねぇ」
「いっそ、顔に濡れたフキンでも貼り付けようか」
「起きるどころか死んじゃうよ」
「いいじゃない」
「それもそうね」
……星来のどこが本気だ? 直子のどこが友達として大好きだ?
「いい加減にしろー!!」
前ページ
第四章へ