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第三章

「よっ! ロリコン!」
 嬉しそうに直子が言う。
「やかましい! とっとと帰れ!」

 直子が出て行った後、部屋には沈黙が漂った。
 しばらくして
「お前は帰らないのか?」
 と言いかけたその時――。

 ガチャ

「終電終わってた〜! 今日は車じゃなく電車で来たから」
 直子が帰ってきた。
「泊まっていけば? 私もそのつもりだし」
 また星来がミノルになんの承諾も無く言った。しかも自分も泊まると。




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