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第三話「学校へ行こう」

 ──と、こんな感じで先生は無事に学校から離れることに成功。あたしは校舎に向き直って、野次馬連中に向かってピースした。ウォーっとどよめく観衆。何故か紙テープまで舞ってきた。

 これであたしも安心して学校に入れ……。
「はい、遅刻ね。学生証見せて」
 お〜い!!
「あたしはついさっきまで怪獣に襲われてたんだよ!? 見てたでしょ!?」
「理由はどうあれ、遅刻は遅刻。例外は認めません。隙を見せるから妖怪に襲われるんです」
 隙とかって、関係ないと思うぞ。

 学校に入れても、安心は出来なかった。休憩時間ごとに
「女子柔道部に入らない!?」
「いや、空手だ!」
「ウチのボクシング部の女子部員第一号は君だ!」
 と、各部の部長達があたしの元に殺到してきたからだ。もちろん全部丁重にお断りした。




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