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7R 新人戦

 巡業後のオフも終わって、いよいよ練習再開を明日に控えたある日の合宿所での事。
 コンコンッ。
はぁい、どうぞ
 ガチャ。
「晶ちゃん、今日はあなたが食事当番……」
 晶ちゃんの部屋のドアを開けて、言いかけたところで私は目が点になった。
 晶ちゃんがなにやら煙を出すモノを吸っている……。
えぇ〜。タルイなぁ
 晶ちゃんはブーブー言っているが、今ここに置かれている状況はそういう問題ではなかった。
「あ・晶ちゃん、何してんの!? 酒・煙草・男禁止って言ったじゃない! 大体あなた、まだ十六でしょ!」
 ここ(NJWP)で禁止されてる以前に未成年の喫煙は禁止されているはず、確か日本の法律では。
やだなぁ、センパイ違いますよぉ。これマ○ファナですよぉ
 なんだ、煙草じゃなかったんだ。それならいいか……って、え゛!?
「たったたた・たとえNJWPの人間じゃなくてハタチ過ぎてても、そりゃ犯罪よ!! どっから手に入れるのよ、ンなモン!!」
昔のオトコが売人でぇ、でもここではオトコ禁止だからクスリ以外の付き合いはないですよぉ
「薬の付き合いもやめなさ〜い!!」
 私は、その辺に散らばってるモノを全部奪い取って、使い物にならなくなるように流しで水に濡らしてからビニールに詰めてゴミ箱に叩き込んだ。
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