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2:裁きの草

 翌朝、圭介とカルロスは公園の池のほとりで保護された。
 カルロスは死ななかった。が、二度と目覚める事も無かった。薬物によるショックで植物状態になってしまっていたのだ。しかし、圭介の体からは薬物の反応は全く検出されなかった。


 数日後、圭介は帰国した。
 日本に向かう飛行機の中で、圭介はこの数日間の事を思い出していた。
 今となっては裁きの草が、カルロスに寛大であったのかそうでなかったかは解らない。だが、圭介は、カルロスのことを一生忘れる事は出来ないだろう。










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