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第四章「付き合う代わりに、飯食ってる間いったん家に帰れ。靴履き替えてこい。自分より高い相手とは歩けん」「やだね。なんならシークレットシューズ買ってやろうか?」 「そんなのが必要なほど身長には困っとらん。お前がでかすぎるんだ」 ミノルの身長は173だが、星来も170はありそうだ。 結局靴は履き替えないまま電車に乗って繁華街に向かう二人。 「せっかく出てきたから映画でも見るかな。これ、この前封切られたばかりだな」 ミノルが映画館の前のアクション映画の看板を見て言うと、星来が 「それ、封切り日に並んで見た。私はこっちが見たい」 と言う。 「……じゃあ、二時間後にここで落ち合おう」 「オッケー」 別々の映画館に入るミノルと星来。 |
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