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第三章星来は直子に対して平然とミノルと付き合う事になった経緯を話す。「なるほどねぇ。嫌いだからこそあえて付き合うってかぁ。好きって言葉の意味さえも知らずに「スキダ、スキダ」って付き合ってた頃のあたしとミノルよりずっと大人の考えしてるじゃない。それいいよ、うん!」 いつの間にやら星来と直子は完全に意気投合していた。ミノルは憮然とした表情で二杯目のコーヒーを飲む。 「でも、こいつはちょっと、あっちの方がダメだよ、早いから」 コーヒーを吹き出すミノル。 「あぁ、それは知ってる」 思い切り咳き込むミノル。 「お〜い、ミノルぅ! なんのかんの言って、やることだけはやってるじゃない〜!」 嬉しそうに直子は笑った。 「やかましい!」 |
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