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第二章

 その日、ミノルは仕事が休みにも関わらず朝四時に目が覚めてしまった。
 寝直そうとしても、なかなか寝付けない。ミノルは先日レンタルした邦画のビデオを見ながらベッドに横になった。ミノルはテレビを見ながら横になると大抵寝てしまうのだ。睡眠薬代わりにテレビはもってこいだった。明日返さないといけないビデオだが、寝てしまっても記憶が残ってるところから見直せばいい。

 ピンポーン

 チャイムの音でミノルは目が覚めた。時計を見ると午前六時。
「誰だよ、こんな朝早くに……」
 ミノルはのっそりと冬眠から覚めた熊のように起き上がった。

 ピンポーン

「はいはい、今開けますよって……」

 ガチャ

「こらー! ミノルー! せっかく式をお前が休みの日を選んでやったのにこれはなんだー!?」
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