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参:睡眠移動

 ある日、目が覚めたらベッドの下にいた。
「寝てる間に落ちたのかな? でも体はどこも痛くないし」
 あまり気にも留めなかった。
 次の日、起きたら廊下にいた。
「寝ぼけてるのかな」
 やはり深くは考えなかった。
 次の日は家の前で目が覚めた。
「もしかして夢遊病?」
 初めて心配になってきた。
 そして日を追う毎にだんだん移動範囲が広がっていった。
 夢遊病ではなく、寝ている間にテレポートしている事に気付いたのは、歩いては行けない所で目が覚めた時だ。
 私はベッドに自分を縛り付けた。

 次の日、ロープの所で切断された私のバラバラ死体が隣の県で発見された。
あとがき